エビヅル ノ バッグ ・Vitis ficifolia

ebizuru no bag
( エビヅル ノ バッグ )
Vitis ficifolia felt applique and embroidery bag

秋の新作のお届けです。
モチーフは日本に自生する野生のブドウ、エビヅルです。
エビヅルは日本のほとんどの地域で見ることができます。
海岸近くや市街地にもたくさん自生していて、
近くの公園でも見つけることができました。
夏には小さな花の蕾をつけていたので、
今頃は実がなっている頃でしょうか。

ebizuru no bag ( エビヅル ノ バッグ )

エビヅルの実のひと粒ひと粒まで、フェルトによる表現を追求しています。
フェルトボールやウッドビーズを使った表現とは違い、
フェルトのカットの仕方と縫い合わせ方で立体を作り出しています。
花びら状にカットしたフェルトを袋状に縫い合わせ、
それをウッドビーズに被せています。
完成した実に細かなステッチが筋状に入るのは、そのためです。
ステッチは形を形成するだけでなく、アップリケに表情と強度をくれます。

ブドウには、実を支えている細い枝がありますが、
房の形にするためには、この枝が表現上も構造上も、とても大切な部分になります。
たくさんの枝分かれまで一本ずつ作り込んでいます。
一粒の実、さらに房の完成までには、たくさんの行程が必要になります。

エビヅルの葉の特徴として、
葉裏にクモ毛と呼ばれるビロード状の綿毛が生えています。
一枚のフェルトで葉表と葉裏(クモ毛)の両面を表現しようと試みました。
フェルトの表面だけをグリーンやブラウンに染めています。
表側の染料が裏側まで染みすぎないようにして色を残すことで、
葉裏側のクモ毛を表現しました。

エビヅルを住まいにしている昆虫、
ブドウハマキチョッキリが、葉や蔓の上を行ったり来たり忙しそうです。
口先がゾウの鼻のように伸びていて、鈍く光った羽色が目印です。
小さな昆虫ですので、探して見てくださいね。

エビヅルの秋の瞬間を捉えた作品です。
ぜひ、お楽しみ下さいませ。

ebizuru no brooch ( エビヅル ノ ブローチ )

いつも楽しみにして下さり、本当にありがとうございます。
まもなく販売いたします。

・(エビヅル ノ バッグ)Sold out
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・(テントウムシ ノ バッグ 2015-2017)
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